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記者:今回の取材で、初めて”錫器”という名前を知りました。
中村さん:昔の人は良いものを長く大事に使う文化がありましたが、錫器もその中の一つです。私が今作っているものは、ぐい飲みや徳利などの酒器が多いですね。他には花瓶、茶器だと急須・茶筒・茶入れを作っています。昔に比べると茶器などを使っているお家は少なくなっているかもしれないですが、ここ最近は良いものを長く使いたいという流れがあるので、注文してくださる人も多いですよ。
記者:一人前の錫師になるまでには、どれくらいの年数がかかるんですか?
中村さん:錫製品は、鋳込み(いこみ)・ろくろ挽き・絵付け・漆塗りという工程を踏んで作り上げていくのですが、一通り出来るようになるまで10年くらいはかかりますね。鋳込みという錫を溶かして型に流し込む作業だけでも、湯の温度や型の温まり具合を見定めないと出来ないんですよね。
記者:やっぱり一人前になるまでには、時間がかかるんですね!
中村さん:そうですね、全工程を手作業でやっていますから当然手は抜けません。ある程度の経験が必要になってきます。
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