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記: 井上さんは、どんな学生だったんですか? 井上さん: 悪いことばかりをしていた時もありましたよ。バイクに興味を持って乗り始めたりしていましたね。 僕ね、悪くなるのは、理由が二通りあると思うんですよ、一つは環境が悪い場合で、もう一つが感受性が豊かな場合。 悪い事をするという事は、ある意味感受性が豊かな証拠だと思っているんですよ。 いろいろな物に興味を持ってそれをやってみたいという気持ちが出てきて僕の場合、それがバイクでしたね。 もしその時、勉強に興味があったら、勉強を一生懸命していたと思います。(笑) 不良が更正して、仕事を頑張るようになるというのも、昔、悪いことに向けていたパワーを仕事に向けるようになるからだと思うんですよ。 中学生の頃は野球部にいたんですけど、ラグビーのスポーツ推薦で高校に入って、学校の先生に「おまえが何の問題もなく3年間ラグビーを続けたら、スポーツ推薦に大学に入れてやる。」っていわれていたんだけど、自分で辞めてしまったんです。 記: 中学の時は野球で、ラグビー推薦で高校入学したんですか? 井上さん: ええ、でも高校のラグビーは1年生のときに体が大きくて、気性が合っていたらそこそこできるからね。 記: すごいですね、ラグビーをやる自信はあったんですか? 井上さん: いや、べつに何にもないけど、まあ、先生に言われて入ってしまったんです。 記: 高校を中退してからはどうしていたのですか?
井上さん: いろいろな仕事をしていましたね。 記: そのときにはどういう仕事をやっていたのですか? 井上さん: だいたいは土木建築の現場で働いていましたね。 記: 将来に対して不安になりませんでしたか? 井上さん: 家が酒屋で裕福だったからそれが可能だったと思うんです。 20歳くらいのときから実家の仕事はしてたんですけど、でも適当にやっていただけで、本格的に酒屋の店主として働き出したのは25歳のときからです。 何となく店を手伝っているくらいだったんですけど、今でも忘れないですね。 特に当時は日本酒が特に好きではなく、よくおじさんは日本酒飲むよなあとしか思っていなかったんですけど、ある時、ものすごく美味しい地酒に出会ったんですよ。 それを飲んだとき、日本酒に対する気持ちが変わりましたね。 こんな美味しい日本酒があるなら、これを売りたいと。そこから今の仕事にはまってしまったんです。 記: じゃあそのお酒に出会っていなければ? 井上さん: この商売をやってないですね。 |