フリーナンスは利用価値アリ？｜ファクタリング会社としての評価は如何に

フリーナンスの概要

利用者評価
現在 148 人が回答しています。

会社名	GMOクリエイターズネットワーク株式会社
代表者名	伊藤毅
所在地	本店：東京都渋谷区桜丘町26番1号セルリアンタワー福岡オフィス：福岡県福岡市中央区天神2丁目7番21号天神プライム
HP	https://freenance.net/
設立	2002年4月
取扱サービス	2社間(即日払い)
対応スピード	即日〜2営業日
営業時間	不明(電話窓口なし)

フリーナンスのサービス内容

フリーナンスは、GMOクリエイターズネットワーク株式会社がスタートしたフリーランス・個人事業主向けの支援サービスです。
「あんしん補償」「即日払い」の2つのサービスから成り立っており、補償や資金力の面で大きなハンディを持つ小規模事業者をターゲットに運営されています。

①あんしん補償

一つは業務における補償（保険）です。
フリーナンスの振込専用口座を利用することで無料付帯される補償で、登録翌月の15日より適応されます。
「あんしん補償」では、仕事中の事故や過失に対して最大5,000万円、情報漏えいや著作権侵害等の事故に対しても最大500万円の補償を受けられる仕組みです。

補償適応の例

ドローン撮影を請け負ったが、突風により落下し怪我を負わせてしまった。（最大5,000万円）
納入商品の不良により、顧客が怪我してしまった。（最大5,000万円）
サンプルとして預かっていた物品を破損・汚損してしまった。（最大5,000万円）
PCがウィルスに感染して、顧客情報が流出。発注者に経済的損失を与えてしまった。（最大500万円）
納入した成果物が著作権を侵害しているとされ、第三者から損害賠償請求を受けてしまった。（最大500万円）

可能性こそ低いものの、どれも“起こり得るトラブル”ではないでしょうか。
なお、この保険はフリーナンスが窓口となるものの損保ジャパン日本興亜が引受保険会社となるため、補償対応はお墨付きと言えるでしょう。

業務保険は個別に加入すると保険料が高額になりがちです。
その点、フリーナンスでは補償が無料付帯するため、補償だけを目的とした加入でも充分利用価値があります。

②即日払い

2つ目のサービスは“売掛金の即日払い”です。
請求書発行から入金までにタイムラグがある場合、フリーナンスが売掛債権を買取り、代金を先払いするという仕組みです。

買取限度額1,000万円で、手数料は3.0％〜となっています。
利用は1万円〜可能なため、個人事業主を中心に数万円単位の取引が多い方も利用しやすい特徴があります。

ファクタリング会社としての評価

「即日払い」は、請求書を買取り現金化するという点ではファクタリングと同様のサービスと考えて良いでしょう。
フリーナンスでは売掛金の一部買取は無く、請求書額面全額での取引となる点は独特ですが、買取には審査工程を挟むため、実態としてはファクタリング業そのものです。

3％〜の低額手数料が実現できる訳

フリーナンスは、事前に「振込専用口座」を開設し、入金先として指定する必要があります。
売掛金入金は、取引先→フリーナンスの専用口座→利用者口座の流れとなるため、取引先が支払い遅延を起こさない限りフリーナンス側が回収不能となることはありません。

一般のファクタリング（2社間）では、利用者による“使い込み”が原因で売上金を回収できなくなるリスクがあり、高額な手数料を設定せざるを得ません。

しかし、フリーナンスのシステムなら3社間取引と同様の入金フローとなり、ファクタリング会社側のリスクは大幅に軽減されます。
よって3％〜10％の低手数料設定でも安定して利益をあげられるというわけなのです。

入金口座をフリーナンスの専用口座に変更することに問題がなければ、他ファクタリング会社と比べても格安な手数料を実現できると考えます。

取引先への通知はないが…

フリーナンスの公式HPでは「取引先への通知不要」「取引先には知られません」とアナウンスされていますが、ファクタリング利用の事実を悟られる可能性は充分にあります。
振込専用口座は「GMOあおぞらネット銀行」となり、クライアントには同行口座への振込先変更をアナウンスしなければなりません。

これまでメガバンクや地銀の口座を指定していたのに、突然マイナーなネットバンクに変わるので取引先がやや不思議に感じるケースもあるでしょう。
フリーナンスに詳しい取引先であれば、ファクタリングサービスを利用したいのか…と感づくかもしれません。

一見客による即日買取は不可

フリーナンスで売掛金を買い取ってもらうには、フリーナンス専用口座を入金先として請求書発行しなければなりません。
ファクタリング利用には「フリーナンスへの登録・専用口座開設・専用口座を指定した請求書を発行」という事前準備が必要なため、まったくの新規で申込みを行っても売掛金買取に対応することはできません。

既に発行済請求書のファクタリングを検討している方は、今回だけ他ファクタリング会社を利用してその間にフリーナンスの登録を行い、次回以降はフリーナンスを使うという流れがベターでしょう。

優良ファクタリング会社一覧

一度フリーナンスの会員になっておけば、前述した「あんしん補償」を利用できるだけでなく、利用実績を増やす毎に与信スコアを上げることができます。
与信スコアが上がると即日払い（ファクタリング）手数料が下がるため、より低コストで資金調達することが可能になるのです。

小規模事業者は要チェック

1取引先への売掛金額が軒並み1,000万円を超える方は別として、一般的な個人事業主・ベンチャー企業であれば万が一の資金ショートに備えてフリーナンスに登録しておいて損はないと言えます。
フリーナンスは会費・口座維持費用が一切掛からないので負担が増えることはありませんし、入金専用口座→個人口座への振替は週1回自動的に行われます。

入金先口座をフリーナンス専用口座（GMOあおぞらネット銀行）としておき、いざ資金繰りが厳しくなったときだけ「即日払い」によりファクタリングを実施するというのは非常に賢い使い方と考えます。

口座開設や請求書の入金先変更は面倒…と感じる気持ちは良くわかりますが、いつでも入金を前倒しできる安心感と無料付帯する「あんしん補償」を加味すれば利用しない手はないのでは？というのが正直な見解です。
1,000万円以下の少額ファクタリングでは「スピード」「手数料」の点で業界最高水準と考えて差し支えありません。