3社間ファクタリングは手数料が低い
ファクタリング取引の仕組みでも解説したように、3社間方式での取引は2社間方式に比べて業者側のリスクが低いため、手数料が低く設定されているという特徴があります。
手数料の目安は「300〜500万円のレンジで3%〜5%」となっており、2社間ファクタリングの1/5以下に抑えられるケースも珍しくありません。
一方で、3社間取引はその名の通り「利用者」「ファクタリング会社」「取引先会社」の3者(3社)で取引を行うため、必然的に売掛先企業に対してファクタリングの利用が知られてしまいます。
したがって、資金不足を知られたくない・取引先に迷惑を掛けたくない・今後の関係悪化は避けたい等の理由から、2社間方式を好む企業が大半です。
3社間特化のファクタリング会社
上記の理由から、3社間ファクタリングは「取引先に知られても問題ない場合(反復継続した取引がない)」にマッチするファクタリングサービスであると言えます。
例えば、公共事業として実施した工事の代金は依頼主である国・都道府県・市区町村に対して有する債権ですので、今後の取引に影響を与える心配がありません。
また、診察によって発生した診療報酬・介護サービスの提供に対する介護報酬等も、債務者が地方公共団体(厳密にいうと支払機関)になりますので、3社間ファクタリングはマッチすると言えるでしょう。
なお、3社間方式に対応しているファクタリング会社は原則として「大手」「専門会社(医療ファクタリング専門)」であり、債権の種類や状況、利便性に応じて選ぶ形が望ましいです。
3社間ファクタリングに特化又は対応しているファクタリング会社を以下の通りご紹介いたしますので、是非ご参考ください。
ベストファクター
運営元 | 設立 |
㈱アレシア | 2017年1月 |
営業時間 | 取扱業務 |
9:30~19:00 | 2社間/3社間/診療報酬/介護報酬 |
特 徴 | |
50万円以下の少額買取対応 面談後買取率90%超 |
株式会社アレシアが提供するファクタリングサービス「ベストファクター」では、建設業・運送業・医療系サービスで発生した売掛金の買取を得意にしています。
親身な対応力、高度な専門知識を併せ持つ優良ファクタリング会社であり、2017年の創業以来数多くの中小企業を救ってきた実績があります。
東京・大阪に事務所があるため、アクセスがしやすいという点もグッドです。
メンターキャピタル
運営元 | 設立 |
㈱Mentor Capital | 2009年9月 |
営業時間 | 取扱業務 |
平日9:30〜19:00 | 2社間/3社間 |
特 徴 | |
会社運営歴10年以上の信頼 最短30分入金のスピード対応 |
メンターキャピタルは資本金4,000万円の大型ファクタリング会社です。
2社間と3社間双方に対応しており、利用金額には下限が設けられておりません。
個人事業主から大手企業まで幅広く対応しており、病院や介護事業者にもおすすめのファクタリングサービスと言えます。
手数料は2%~と安価に設定されているのも嬉しいポイントではないでしょうか。
株式会社JTC
運営元 | 設立 |
㈱JTC | 2013年6月 |
営業時間 | 取扱業務 |
8:30〜21:00(土日含む) | 2社間/3社間 |
特 徴 | |
100万円単位から調達可能 |
売掛金買取サービスの第一人者「JTC」。
3社間にも対応するファクタリングに加え、経営コンサルタントや財務改善サポートなど多角的視点で経営難脱却を目指します。
名古屋に本拠を構えるファクタリング会社ですが、名古屋本社のほか、東京・大阪にも支社があるためアクセスもしやすいです。
営業時間が長く、土日も営業しているため急な資金不足にも対応することができます。
医療債権なら3社間がおすすめ
クリニックや介護サービス、調剤薬局等を営んでいる方であれば3社間ファクタリングは特におすすめの資金調達方法と言えます。
ファクタリング手数料が下がる大きなポイントは「債権の信頼性」「債務不履行の可能性の有無」の2つです。
これらの医療サービスでは、保険者である地方公共団体や組合等が債務者に当たるため、数ある売掛金の中でもトップクラスの信頼性を有しています。
更に、3社間ファクタリングであれば債務不履行のリスクはありません(直接ファクタリング会社に支払われるため)ので、手数料を大きく抑えることが可能です。
場合によっては1%を切ることもありますので、是非お試しください。
ファクタリングは売掛金さえあれば利用できますので、新規開業時の「銀行融資の審査が通りづらい」というデメリットの回避が可能です。
まとまった金額の資金繰りも可能ですので、キャッシュフロー改善に役立ててみてはいかがでしょうか。